アートメンチ.com

アートについて悩んだあげく ダメになっていくブログ。

引き裂くような悲鳴が封印されている

 

Rachel Kneebone

レイチェル・ニーボーンとそのまま発音していいのだろうか。
僕が最近、一番好きな現代の作家だ。
イギリス出身の女性アーティスト。
素材に磁器を使った、ヒビ割れが特徴的な彫刻なのだが、

まず、はじめにこの人の個展に行った際に目についたのは、
ドイツの作家ハンス・ベルメールのエッヂングにも似た、ドローイングだった。

 

肉体、女性の下半身が何体も重なって形を作っていく

 

ドローイングに反復かっこいいーと思ったのだった。

それから彫刻作品を見ていくと、1メートルくらいの柱の上に、やはり下半身がそして性器などなどが幾重にも交わりあって、苦しそうにひしめきあっていた。

そして、

わざと空気を抜かずに焼いたのか、所々その磁器の作品は大きくひび割れている。

まさに説明にあるように悲鳴が聞こえるような、引き裂かれたような状態なのである。






不気味さと狂気とそれと静けさがある作品だったよ。